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安心・安全に美と健康を提供する。WQC代表・渡部文吾【インタビュー】

Tillet-ティレット-WQC代表取締役社長渡部文吾

安心・安全に美と健康を提供する。WQC代表・渡部文吾【インタビュー】

1991年に創業したWQCは、「お客様の毎日の中で、何か一つでも揺るぎない自信の源となるプロダクトを届ける」という信念を持つ企業です。多機能美顔器TILLET(ティレット)をはじめ、数々の美容機器の開発・製造に携わる中で感じる「モノづくり」に対するこだわりや姿勢、開発の裏話、そして美容業界のこれからについて、代表取締役・渡部文吾に語っていただきました。

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きっかけは、知人からの依頼を徹夜で修理したこと

Tillet-ティレット-WQC美容機器開発のきっかけ

業務用から一般用まで、多くの美容機器を自社で企画・設計・開発・製造を行うWQCですが、その始まりは油圧系の工作機械や計測器、非接触検電器といった「美容」と縁遠い製造事業でした。美容と無関係だった企業が、なぜ美容機器を開発するようになったのか。その背景には「困った人を助けたい」という渡部社長の思いからでした。

「ある日、知人が我が社に飛び込んできたことが全ての始まりでした。『機械が動かない』この依頼を受け、徹夜で修理したのが美顔器だったのです。この依頼をきっかけに美顔器の開発依頼が増え、今に至ります。美顔器というジャンルに携わっていなかったものの、これまでの開発ラインを活用し、すべて自社で製造できたことから本格的に美容機器の開発事業に力を入れるようになりました。」

専門分野ではない依頼も誠意を持って対応する。この時の渡部社長の判断が、現在のWQCにつながる大切な出来事だったのです。

どこよりも早く。自社開発が最大の強み

Tillet-ティレット-WQC美顔器自社開発の強み

大手メーカーから美容機器の開発依頼がくる頃には、業務用の美容機器、バッグ型の大きな美顔器、さらに当時では世界初とされたハンディタイプの美顔器など次々に開発。その一方、モノづくりのきっかけはいつも「人」であり、「自社開発」で進行できることはWQC最大の強みもあります。この強みについて、渡部社長にさらに深く聞いてみることに。

「WQCの商品は、自社ビルの中から発信されます。デザイナー、技術者、下請け、みんなで知恵を出し合いながら開発していく工程は、本当に楽しいですね。雑談や食事中の会話から開発のヒントをいただくことも多く、悩みを解決するために何を組み合わせたらいいのか常に考えています。世の中の動きを読みながら、各業界の優れた部分を組み合わせて1つの機械を作ること、これが我々の仕事です。」

美容という枠に縛られず、長年培った知識と技術、経験を総合的な視点から組み合わせていくこと。そして社員の約8割がエンジニアという利点を活かし、企画から開発までスピード重視で対応する企業体制は、今も昔も変わらず社員に受け継がれています。

モノづくりで大切なのは「素直な気持ち、素直な心」

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渡部社長がモノづくりにおいて一番大切にしているのは、「素直な気持ち」と「素直な心」。周囲からの意見やアドバイスに耳を傾け、素直に受け止めて次につなげていこうという姿勢は、社員の目から見ても学ぶものがあります。

「昔から思うのは、立派なものをまだ作っていない、やりたいことがまだまだあるという探究心。『少年老い易く、学成り難し』で知られている朱熹の遇成という詩の中にある『未だ覚めず池塘春草の夢』という一節。これはまさに自分自身を戒める言葉です。まだまだこれからだ、もっといいものを作りたい。モノづくりというゴールに向かって皆で追いかければ、仲間が元気になって自分の人生もうるおいます。トラブルがあれば全員で不具合に対応するし、むしろ開発した商品が世の中に出てからが勝負。こうすればよかった、ここがダメだと意見を出しながら改善していく工程は、企業の成長につながります。」

渡部社長自ら現場へ足を運び、指示をする姿もWQCではよくある光景。自分の目で見て、触れて、話して、現場の人間たちと仲良くなることがモノづくりの「引き出し」だと語ってくれました。

ティレットは「歴史」の集約

2021年夏に正式リリースされたティレットは、これまでWQCが歩んできた歴史の集大成ともいうべき美顔器です。これまで世の中に発信してきた美容機器を「1台」に集約するという発想から、フェイシャルと育毛の機能を持ったハイブリットな商品開発が実現しました。

「ティレットの開発で苦労したのは、美的センスという大きな課題。製品開発は得意ですが、見た目のカッコ良さには今までこだわりませんでした。そういう意味で考えると、ティレットは我々の欠点を見つめ直し、新しい視点に立ってモノづくりと向き合った美顔器。服飾デザイナーとタッグを組み、色や素材まで徹底してこだわりました。今後は中身だけではない、外見も含めてグレードアップしていこうと社内でも前向きに話が進んでいます。私もよく現場に入りますが、自発的に動く社員を見て刺激を受けますね。」

デザインや使い心地はもちろん、ユーザーの立場を考えて開発に取り組むのがWQCのモノづくり。女性の手に持ちやすいサイズ感、肩から上に腕を上げても疲れない重さ、アタッチメントの取り付けやすさ。使用シーンを細かく想像しながら、約1年という時間をかけてティレットは開発されました。1人でも多くのよろこぶ顔を見たいと願う製造者たちの知恵と技術が凝縮された商品だからこそ、使ってくださる方に日々感謝しています。

医療技術で切り開く、WQCの未来

これまでの知識と技術を用いてWQCが目指すのは、エビデンスに基づいた商品開発です。既に採用しているエレクトロポレーションやLEDも元を辿れば医療技術から。誰もが安心して使えることが大切だと言葉にした渡部社長が目指す未来とは?

「医療技術とコラボレーションする。まずはここを切り口に、お客さまが本当に信頼できる商品を届けたいですね。そのために、再生医療や皮膚外科の医師とともに次の商品開発を進めています。例えば、血流の促進や免疫力アップなど治癒力を高めてくれるような温熱作用のある美容機器は、今まさに動いているところ。そのほかにもEMSと高周波の複合美容機器など、新しい商品開発が進行中です。」

美容と健康の両軸から医療技術というカテゴリを取り入れることで、製品を通じてユーザーとの信頼につなげていきたいと笑顔で語ってくれた渡部社長。今後もWQCの挑戦はまだまだ続きます。